花巻まつりの山車

2025年09月23日

いつもご覧いただきありがとうございます。店主でございます。

 

久しぶりのブログとなりますが、今回は先週おこなわれた花巻まつりと山車について書いていきたいと思います。

山車1

430年を超える歴史の祭りで、炎ゆらめく美しい風流山車、世界記録を達成した勇壮な神輿、古来より踊り継がれてきた鹿踊・神楽権現舞、そして優雅な花巻ばやし踊りなど、花巻の伝統文化がそこかしこで咲き乱れます。

 

神輿や山車、鹿踊や神楽権現舞、花巻はやし踊り等々さまざま行われますが、やはり祭りの華は風流山車だと私は思いますし、その山車造りに23年ほどワタクシ店主は携わっております。

 

そんな私が思う事を今回書いていきたいと思います。

山車2

このような山車は各町内会等から出されておりますが、私がやっている「あさひ組」もいわゆる大町・御田屋町等から構成されています。製作は職人に頼むのではなく、自分たちで全て作るので、時間もかかります。

 

祭り本番は毎年9月第2週の金曜日・土曜日・日曜日ですが、大体7月下旬から作業を開始していますので、おおよそ2か月、仕事が終わってから毎晩山車小屋に通い製作をしているのです。

 

祭りには人を繋ぐ効果もあります。

私が右も左もわからず、ただ単に同じ町内で開業したというだけで参加した20数年前、町内の事も人も何もかもわかりませんでしたが、祭りを通じてまるで昔から町内に住んでいたかのような感じでなじむ事が出来ました。

 

今は別の場所に事務所を移転したのですが、ありがたい事にまだ同じように参加させてもらっています。

 

さて、こういう歴史もあり、コミュニティの効果もある花巻まつりの山車なのですが、過渡期にあると思います。

 

はっきり言えば、このままではもう山車が出せなくなるであろう町内がたくさんあるって事です。

 

人・モノ・金 の3要素が企業にも必要ですが、主に「人」が足りません。

それは当日参加する人の事ではなく、製作期間・運行・片付けと継続的に頼れる人って事です。

高齢化により引退する人はいても新しく入ってくる人はまだ少ないのが現状ですし、入ってきたからと言って、いきなり重要な役目が出来るわけではありません。またいろいろわかっていないと出来ない事も多いのです。我々も新しい仲間を募っていますが、思うように増えてはいきません。

 

次にモノ。

言い換えれば「場所」とも言えるかもしれません。

 

山車の製作場所や格納場所、参加者達の駐車場、子供達の休憩場所、その他諸々手配しないといけないのですが、毎年苦労しながらやっています。公民館があれば一部はあっさり解決するのですが、我々の町内にはありません。これのいずれかが確保出来ないとなるともはや我々の山車は参加できません。

 

次に金。

 

製作場所が確保できている町内もありますが、我々はありませんので毎年土地をお金を出して借りて、そこに仮設の山車小屋をお金を出して組んでいます。これだけでかなりの金額が吹っ飛ぶので、そもそも補助金等があっても台所事情は厳しいのです。当然製作にも運行にも費用がかかりますから、いくら町内外の寄付を募って賄うとはいっても限界があります。

 

さて、そんな厳しい環境の中で、どうして毎年山車を出すのでしょう?

 

それは祭りが好きって事が一番ですが、毎年山車を見るのを楽しみにしている人たちに喜んで欲しいという気持ちであり、プライドであり、意地でもあるかもしれません。

 

いつかはそういう日が来るかもしれませんが、その日が来るまでは何とか知恵を絞って頑張りたいと思っています。